免疫力の話(続き)

さて小周天で気が身体の中心を上下するようになった。
それから起きた変化は次のようなものだった。
まず目を開けていても閉じていても白い光が見えてきた。
日常の生活には支障はないが不思議な感じだった。
ある時、近くの九龍公園に行って動功をしていたら
日陰になった木が霞んで見えた。
よく見るとまるで霧雨のようなものが地上に降っていた。
わりと風の強い日だったのだが霧雨状のものは
風の影響も受けずまっすぐに降り注いでいた。
その時は不思議に思っただけだったのだが
そのあと、いつも見かけるようになった。
色々調べてみるとどうも宇宙線が
見えるようになったのに違いないと思い当たった。
多分、視覚に変化が起きたようだった。
そのうちおかしなことに物の真贋が判るようになった。
友人や知人が訪ねてくると香港や中国の骨董店巡りをしていた。
偽物天国の街だからいろいろなものを売っている。
店の主人は美辞麗句を言っては売りつけようとしてくる。
しかし品物を見ているとすぐ真贋が判るものだから
ワシが行くと品物を見せない店が増えたし
逆に鑑定してくれという店が出てきた。
この時期、物ばかりでなく人のいろいろな裏表も見えるようになった。
最初はそれを口に出して人間関係が壊れたこともあった。
例えば彼氏のことを話しているのを聞いていたら
男の人の肩に女性が見えたので、あなたの彼氏は他に
女性と付き合っているよと言って怒らせてしまった。
後日、その男性は二股掛けていることが分かったが
お互い気まずくて付き合いが無くなってしまった。
そんなことが何回もあってからワシは人は見ないようにした。
さて目の中の光が強くなってまた変化が起きた。
次回それを書くのでお楽しみに。