呼吸をと言うと人はすぐに空気を吸い込もうとするね。
でもちょっと待ってくれ、漢字を見てごらんよ。
呼と吸の順で並んでいるだろう。
呼とは吐くことなんだ。そして吐くことの次に吸うが続いている。
これは呼吸法の基本を表しているんだ。
呼吸が苦しいと誰でも息を吸おうとしがちだ。
しかしまず息を吐きだしていなければ吸えないというのが現実だ。
中国内功(気功)では呼吸のことを吐納という。
これも吐いてから納める(吸う)ということを表す。
だから皆さんも呼吸はまず吐いてからということを頭に入れてね。
人は息を吐くと身体の緊張が緩む。
人生で大事な場面に臨むとき、まず息をたくさん吐きだそう。
七三、つまり七吐いて三吸うくらいがいいと思うよ。
長く吐くことは長い息(長生き)に通じるのだ。
ただ気を付けてもらいたいのは口呼吸をしないことだ。
吐くときは口からでいいけど吸うのは鼻から行うのが鉄則だ。
あと世間ではロング○○なんて言うのがあるけど
力を入れすぎると血管や神経を傷つけるから気を付けてね。
それだけでなく「気」というエネルギーが体内で暴走する危険もあるのだ。
呼吸はゆったりとした気持ちで無理なく気持ちよく行おう。
正しく呼吸するだけで疲労が解消し活力が湧いてくるよ。